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帰省の途中でみかけた不思議な家族

年末、私は新幹線から在来線に乗り換えました。

そこからさらに一時間。のどかな鉄道の旅です。

大晦日ということもあり、駅も車内も混んでいました。

いつも決まって思い出す石川啄木の歌

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昔短歌が好きだった私は石川啄木の短歌集をよく読んでいました。中学の頃でした。

「ふるさとの訛りなつかし停車場の人込みの中にそを聴きに行く」

私の状況とは少し異なりますが、田舎に帰って在来線に乗るといつも「ああ、帰って来たんだなあ」と思うのです。

そして、この土地で生きている人々の暮らしに想いをはせるのです。

自分はたまたまこの地を離れ、遥か遠くの東京で生きてきました。

だけどこの人達のように、ずっとこの地で生きていくという選択肢もあったのかな?などと、ちょっぴり感傷的になったりもするのです。

人が多く落ち着かない空間に、なんとか自分の場所を確保します

その電車はとても混んでいました。

いつも通りに家に帰る人々、私のようにどこかから帰省する人々、様々でした。

大荷物を持った私は、立っているのにも気を遣います。

カートを立てて自分の近くに置き、バッグは落とさないよう肩にかけ、お土産の袋は片方の腕にかけて、隅っこの空間を見つけて立つのです。

その時見つけた、普通なようでなんだか不思議な家族連れ

これで一時間この状況に耐えれば、実家に帰れるんだな、とほっとした私は、周りをキョロキョロ。

すると、なんだか普通なようでいて、妙な光景が目に入ったのです。

どういうふうに不思議なのかというと、その四人家族か座っているところだけ、妙に楽しそうな空気で家族もとても仲がいいのです。

周りの乗客からは隔絶した感じでした。

私の彼らへの第一印象は、最初は悪いものでした。

こんなに混んでいる電車の中で、傍若無人な気がしたからです。

でも、興味深く観察しているうちに、何となく彼らのことが崇高に思えてきたのです。

おそらく彼らも電車に乗って田舎に行くのでしょう。

服装はそろって普段着で、荷物はそれぞれリュックひとつずつ。

父親らしき40位の男性は髪の毛をちょんまげみたいに束ねていて、会社員とかではなさそう。

母親らしき女性も、ちょっと見は生活に疲れているように見えるのですが、よく見るとロハス生活の達人のような趣があります。

彼らの楽しそうなやりとりは私が乗っているあいだ中続くのです

どちらかというと古い服で持ち物も全て古い……

でも彼らの心の中には自分達の幸せな今しかないのです。

もしかしたら久しぶりにおばあちゃんのところに行くのかな。

世間体も義理も何もない彼らの生活ぶりが無性に私は羨ましくなりました。

本当は彼らが降りるのを見送りたかったのですが、私が先に降りたのでした。

彼らには彼ら、私には私の生活が待っているのだと思いながら。

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